5: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:21:15.92 ID:zm72+V2G0
バタンッ!
響子「お待たせしました、プロデューサーっ!」
勢いよくドアが開いて、響子が戻って来たのは夕方過ぎ。
両腕どころか背中にまで荷物を背負って、息を切らしている。
リュックの端から飛び出しているハタキが、やけに存在感を主張していた。
P「おかりえ、響子。どうしたんだその大荷物」
俺が指を指すのは、当然ながら荷物の数々。
まるで今から引越しをすると言わんばかりの量だ。
俺の荷物を全て纏めたって、そんな量にはならないだろう。
響子「はいっ、準備万端ですっ!」
なんの準備なのだろう。
秘密基地でも作るのだろうか。
最近は雨が多いからこの季節はおススメしないのだが。
響子「……? 兄妹の練習、ですよね?」
P「え、あぁ、そうだな。始めるか」
響子「はいっ! それじゃ……プロデューサーのお仕事が終わるまで待ってますから」
P「ん、いや今からでも良いぞ」
今日やるべき事は終わっている。
寧ろ響子を待たせてしまっては、帰るのが遅くなってしまうだろう。
響子「分かりましたっ! ……あ、それで……申し訳ないんですけど、荷物持つのを手伝って貰えませんか?」
P「ん? あぁ、そうだな。俺が兄なんだから」
買い物に付き合って貰った、と言うていなのだろうか。
それにしたって大荷物過ぎると思うのだが。
響子「ありがとうございます。それじゃ、行きましょうっ!」
P「おう! ……何処に?」
響子「えっ? 帰るんですよね?」
P「えっ? もう帰るのか? 兄妹の練習は?」
響子「……? 兄妹の練習をするから帰るんですよ?」
P「ん、そうか……ん?」
話が噛み合っていない気がする。
響子「あれ?」
P「えっ?」
P・響子「「……………………」」
響子「おうち、帰るんですよね?」
P「まぁ帰るけども」
響子「それじゃあ帰りましょうっ!」
P「寮にか?」
響子「おうちにですよ?」
P「あれ?」
響子「えっ?」
P・響子「「……………………」」
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