妹でお嫁さんな五十嵐響子
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4: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:20:41.84 ID:zm72+V2G0


響子「……練習、しなきゃですね」

P「俺も付き合うぞ。なんなら俺で練習してみるか?」

響子「えっ、ぷ、プロデューサーが……?」

P「そりゃ、プロデューサーだからな。俺じゃあんまり兄って感じしないか?」

響子「い、いえっ! ……その、そう言う事じゃなくて……」

何故か、恥ずかしそうに目を逸らす響子。

俺みたいな男性が兄なんて恥ずかしい、という事だろうか。

……普通に凹むな。

響子「……プロデューサーは……良いんですか?」

P「ん、勿論だ」

響子の為だ、協力は惜しまない。

折角初めての妹役という事なのだから、出来の良いものにして貰いたい。

中途半端な結果に終わってしまっては、後々受けたくなくなってしまうだろう。

響子「なら、お願いしちゃおっかな……」

ぼそりと、響子は呟いた。

どうやらやる気になってくれたらしい。

P「おう、ばっちこい」

そこから、響子と俺の兄妹練習が始まる。

「お兄ちゃん、私喉乾いた。飲み物買ってきて」

「今日お友達が来るから、お兄ちゃんはどっか行ってて」

「お夕飯要らないです。お兄ちゃんはカップ麺でも食べて下さい」

そんな感じの、妹っぽい演技が始まる。

……と、そう思っていた。

響子「それじゃ私、準備して来ますっ! お疲れ様でしたっ!」

P「おう……ん? 準備?」

言うが早いか、響子は部屋を出て行った。

……なんだったのだろう。

まぁ、響子がやる気になったのならそれで良いか。

この時の俺は、そんな事を考えていた気がする。




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