47: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:53:45.52 ID:zm72+V2G0
ピピピピッ、ピピピピッ
朝、目覚ましの音で目を覚ます。
もぞもぞと布団の中で散らばっている温もりを集めつつ、もう少しだけもう少しだけと目を閉じて。
P「……よし」
諦める為に勢いよく掛け布団を捲り上げた。
朝ご飯はどうしよう。
面倒だから抜きでも良いが、最近の習慣として食べる様にしていたせいでどうにも腹が減ってしまっていた。
取り敢えずインスタント味噌汁の用意とお湯を沸かし、その間にぱっぱとシャワーを浴びる。
そう言えば、炊飯器の予約を入れるのを忘れていた。
……まぁ、良いか。
味噌汁だけでも十分腹は膨れる。
テレビをつければニュース番組が1時間毎にやっている占いが流れていた。
つい獅子座の順位まで確認してしまうが、それを知ったところで今はもう喜び合う相手なんていなかった。
食器を流しに投げ込んだ後にスーツを着て、玄関に置かれた合鍵を尻目に部屋を出る。
P「行ってきます」
習慣で、そう呟く。
行ってらっしゃいを言ってくれる人は、当然、誰も居なかった。
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