妹でお嫁さんな五十嵐響子
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11: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:25:16.67 ID:zm72+V2G0



響子「…………」

P「……何してるんだ」

響子「…………良いもん……すぐに慣れるもん……今回だけですから……」

リビングに戻ると、ソファに響子が沈んでいた。

クッションに顔を埋めているせいで見えないが、おそらく真っ赤になってる事だろう。

……なんとかして、話をそらしてやろう。

P「バスタオルとか、場所分かっただろ? 良い香りが良ければ明日柔軟剤とか買ってくるが」

響子「あ、大丈夫です。お兄ちゃんの香りがして、なんだかしあわ…………」

P「…………」

響子「ヘンタイじゃありません……たまたま顔を拭いた時に思っただけですから……」

P「ま、まぁうん。なら良いんだが」

響子「もーっ! お兄ちゃんももうちょっとは照れても良いんですよっ?!」

P「恥ずかしいさ。風呂上がりで俺超薄着だし、リビングに部屋着の響子が居るなんて」

響子「……あ、ありがとうございます……?」

P「でも、なんだろうな……」

部屋に、誰かが居る。

ずっと一人だった俺の部屋に、人がいる。

それがなんだか、幸せだった。

響子「……ねえ、お兄ちゃん」

P「ん? どうした?」

響子「……私、多分もっと迷惑かけちゃうと思いますけど……急に女の人と一緒に住む事になるなんて、きっとすっごく疲れるかもしれないですけど……」

P「俺だって不安さ。響子に迷惑掛けないようにって」

響子「……一緒、なんだ」

P「それに……響子が居てくれて、俺はすっごく幸せだから」

響子「……えへへ、そっか。なら、もっと迷惑掛けちゃおっかな」

P「どんとこい。俺は響子の兄なんだから」

響子「はいっ! 改めて、これからもお世話になりますっ!」

色々と悩む事はあったが。

響子が楽しそうだから、まぁ良いか。

響子「美穂ちゃんも『良いなぁ』って言ってましたっ!」

P「えっ?」

響子「えっ?」

P「……言ったのか……?」

響子「……言っちゃまずかったですか……?」

ピロンッ

俺のスマホに通知が一件。

明るくなった画面には、『小日向美穂:ズルいですっ』の文字。

P「……まぁ、明日で良いか」

響子「はいっ。おやすみなさい、お兄ちゃんっ!」




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