妹でお嫁さんな五十嵐響子
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10: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2020/02/05(水) 17:24:45.02 ID:zm72+V2G0

ジャーーっと、浴室の方からシャワーの音がした。

この部屋のシャワー音が案外響く事を、俺は初めて知った。

今までずっと、一人暮らしだったから。

シャワーの音が止まる。

バスルームの扉が開く音がする。

それから……

「あっ」

声が聞こえた。

……なんの「あっ」だったのだろう。

バスタオルの場所は見れば分かるだろうし、ドライヤーだってある。

服は洗濯機に投げて貰えば良いし……

…………あっ、服。

響子、あいつ着替え持ってってない。

「…………」

さて、どうしよう。

着替えがカバンの中に入っていたのなら俺が持って行けたが、先程響子はバラしてしまっていた。

流石に俺が響子の部屋を漁って着替えを持って行くのはナシだろう。

コンコン

P「響子ー」

響子「ひゃ、ひゃいっ!」

P「……着替え、部屋なんだろ? 俺一回部屋に戻ってるから」

響子「……お気遣いありがとうございます……」

さっさと部屋に戻る。

それから、足音が聞こえて、となりの部屋へと入って行った。

「……うぅぅぅぅぅっ……」

布団の上でゴロゴロしている音と、呻く声。

「お兄ちゃんが悪いんだもん……」

俺のせいにされていた。

「……お風呂、どうぞ……」

入って良いらしい。

許可を得たので、俺もさっさとシャワーを浴びた。

物凄くどうでも良い事なのだが、排水溝が綺麗になっていた。

ゴミ箱の方には長い髪が入っていて、また響子と同棲している事を自覚した。

……汚いと嫌だろうし、俺も軽く掃除してから上がるか。





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