【禁書安価】垣根「はじめましてだな、一方通行」一方「誰だオマエ…?」
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113: ◆ocnT.96ZZU[saga]
2020/02/09(日) 17:17:27.10 ID:LyfsNiQg0

上条「……そいつを……殺す…な…」

 それだけ言って、上条はまた意識を失った。御坂は彼が倒れないように支えた。

 御坂は何も言わなかった。上条に賛同することも、垣根に加勢することも。

 本当は一番、一方通行を許すことができないのは彼女かもしれない。

 未元物質を集中させた右手から力が抜けた。それと同時に先程の吐き気と震えに襲われた。

 途端に激情により吹き飛ばそうとした現実が彼の身に降りかかった。

 ドス黒いまでの“何か”が垣根帝督の内を侵食する。今までの出来事が、五臓六腑をかけめぐる。

 何回も、何巡も、回り回って──垣根帝督はようやく現実を受け入れた。

 一方通行をこの場で殺す決意は遥か遠方へと霧散した。

 上条当麻の──善人の言葉に感化されたわけではない、むしろ垣根は真逆の道に行こうとしていた。

垣根「殺しはしねぇ……さっさと行け、御坂!!」

 今までにないほど鬼気迫った表情に押され、御坂はその場を後にする他なかった。

──誰もいなくなった操車場には、第一位と第二位だけが残る。


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