【禁書安価】垣根「はじめましてだな、一方通行」一方「誰だオマエ…?」
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112: ◆ocnT.96ZZU[saga]
2020/02/09(日) 16:39:24.42 ID:LyfsNiQg0

 一方通行を見る。

 病的なまでに白い肌、それに反する黒い服装。

──こんな形で会うとは思っていなかった。

『殺さないといけない。俺が今までやってきたものは全て一方通行を殺すため。そのためなら俺にはなんだってできる。』

『もう一度言う、俺は、垣根帝督は一方通行を殺すために、この日を生きてきた。』

 頭に過去の自分が書いたノートのことが頭に浮かぶ。

垣根(今なら……きっと殺せる……)

 演算は働いていない。

 おそらく現状で唯一『運命の相手』を殺す瞬間に俺は居る。

 垣根はそう考えながら、右手に未元物質を集中させた。

垣根(昔の俺がこの状況に直面したら……どんな顔をするんだろうな……)

 垣根は一方通行を殺す決意をしていた。

 それは運命からくるものではない。単純な話、自分の宿命抜きにしても、一方通行はどうしようもない業人だったからだ。

 二万人を殺そうとした人間。そして、今生かしておけば、垣根や自分の周囲にいる人間に復讐されるかもしれない。

 殺しなどした記憶はないが、身体は自然に覚えていた。

 その時、今まで感じ取ったことのない強烈な不快感と嫌悪感の螺旋に襲われた。

 途方もない吐き気と激しいまでの震えに襲われた気さえした。

 それを抑えるかのように、垣根はさらに右手に未元物質を集中させ、一方通行を殺そうと手を──





「やめ…ろ……!」

 それは先程まで地面に伏していた少年の声だった。
 
 



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