男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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421:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/08/04(火) 19:46:22.17 ID:oU+ig+it0
「こんなご時世だからね、私みたいな弱い人間は助け合っていかないと」

僕を助けた? 女性はそう言う。問題は僕がそんなご時世に存在していないということだ。

夢かなとも思ったが幽霊は夢を見ない。白い髪の少女によって幻覚を見させられている、その方が可能性としてはあり得る。

「お兄さんは、なにをしてる人で?」

「僕は…教師をしています」

「あらま、先生さんでしたか。そりゃあお偉い方で」

「学校があるってことは都会からいらしたんですねぇ」

「えぇ、まぁ」

「でもなんでこんなところに?」

「えーっと、ちょっと人間関係が複雑で」

「あらま、生きる希望を忘れちゃいけませんよ。生きてれば何とかなるんですからね」

「そうだ。先生さんが嫌でなければうちの村で小僧たちに勉強を教えていただければどうでしょか。大したお給金は出せませんが生きてくことはできますよ」

「! あ、はい。こちらとしてはありがたい話です」

もしこれが夢や幻でなかった時、僕は一人じゃ到底生きてはいけないだろう。だからあらまさんの申し出は僕にとって渡りに船だった。

「これで私の村にも箔が付くってもんですよ。ここいらじゃ学校なんてもんありゃしませんからね」


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