男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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142:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/05/14(木) 22:08:46.55 ID:76NfIGS30
シライシ「ここやここ」

シライシ君が案内してくれたのは大きな料亭だった。その堂々とした構えに面食らう。

看板にはウロコ亭? と書かれてあった。

シライシ「オイラのおっちゃん〜 おる〜?」

そんなお店に怖気づきもしないシライシ君は常連のような口ぶりで中へと入っていった。

待つこと10分

中から笑い声が聞こえる。

さらに10分

中から爆笑が聞こえる。

さらにさらに10分

息も絶え絶えな笑い声が聞こえる。

なにやら楽しそうだなぁ。

店の前で立っているのは目立つし見られるから早くしてほしいのだけれど。

と思っていると中からシライシ君が満面の笑みで出てきた。

シライシ「宿とれたで! 中に入り!」

男「ありがとうシライシ君」

入り口にある布を潜り抜けると中は調味料の匂いで溢れていた。あまりこっちの調味料に慣れてないから過敏になっているのだろうか。

そして玄関には紺色の服を着たリザードマンの男性がいた。

シライシ「おっちゃんおっちゃん。これが西からきたセンセや。ほいでセンセ、このおっちゃんがオイラのおっちゃん」

オイラ「どうも、オイラと言います。先生をやってると聞きましたが」

男「あ、学園で教師をやってます。男です」

オイラ「学園? もしかして息子が通ってる学校かもしれんなぁ」

男「かもしれませんね。かなり大きな学校ですし。リザードマンの子も何人もいますし」

オイラ「だったらそうでしょうな。これも何かの縁。今日はどうぞごゆるりとしていってください」

シライシ「おっちゃん、ご飯!」

オイラ「あいよ。先生はいかがします?」

男「あ、僕は結構です」

シライシ「センセは幽霊やからご飯食べれへんねん」

オイラ「幽霊。なるほどですなぁ」

驚いて目を細めるものの怯えたりはないようだ。どうやらいいひとらしい。

オイラ「うちに自慢できるもんは料理しかなくて申し訳ないが、どうぞゆっくりしてください」

男「どうもありがとうございます」


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