男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]
2020/05/14(木) 21:53:38.47 ID:76NfIGS30
〜34週 水曜日〜
シライシ「いやぁ、らくちんらくちん」
山を越えるとしばらくは平野が続くらしく僕たちは魔導車に乗って移動していた。
こっちで魔導車は個人で使用するものではないらしく、大型のものに何人かで乗り合わせるスタイル。
いつかは汽車よりも普及するのだろうか。なんて未来に思いを馳せる。
シライシ「なぁ、センセ」
男「なに?」
シライシ「この先に知り合いがおるんやけど、泊まらせてくれんかって頼んでみるわ」
男「それは助かるよ」
宿泊費もタダではないのだから安い方がいい。慰安旅行じゃないんだから寝床にこだわる必要はないし。
シライシ「そういえばセンセが探してるのって恋人とか? 逃げられたん?」
なんてことを目をキラキラさせながら聞いてくるシライシ君。
滅相もないと事情を話すが
シライシ「わざわざこんなところまで女の子探しにくるってそれ愛やん?」
と余計に目を輝かせる。
やっぱ子供はこういう話好きなのかな。
僕に色恋沙汰に目を輝かせる時代なんてなかったけど。
う、薄暗い青春の思い出が………
シライシ「隅におけんやーん、うりうり」
なんとなくいたたまれなかったため、僕は気配を消して透明になった。
シライシ「あれセンセ? センセ? そんな照れんでもええやん」
男「だからそういうのじゃないんだって」
シライシ「しかし幽霊って面白いなぁ。こんなに透明になれるんやね」
シライシ「はっ。悪いことし放題やん。センセ実はあかん人?」
うっ。周りの人の視線を感じる。僕は体を元に戻してシライシ君がこれ以上喋らないようにと飴玉を差し出した。
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