男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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143:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2020/05/14(木) 22:19:23.81 ID:76NfIGS30
案内された部屋は二階にあり旅館と違い布団が敷いてあるだけの部屋だったがこれで十分だ。

窓から見下ろすと竹林が実に涼やかで風情があり、空気が良い。

人の善意は実に心地よいもので、何かお返しはできないかと思案していると

竹林に吹く風と違う、細い声のようなものが聞こえた。

………誰かを呼んでいる?

僕はその声に集中し、聞こえる方向を探った。

声は近い。竹林の中?

僕は窓から飛び降りると竹林の中を進んだ。

「かひゅぅ―――」

間違えない。こっちから聞こえる。

そのまま進んでいくと竹林の中に小さな家があった。

入っていいものかと思ったが中から苦しそうな声がする。

駄目なら謝ればいいと僕はその家の中に飛び込んだ。

「ひゅぅ、ひゅぅ」

中ではコボルトの女の子が苦しそうに息をしていた。布団に横たわり苦しそうに胸を押さえている。

大丈夫、とは思えないな。いきなり入ってきた僕に気付けないほど苦しいらしい。

なにかあるかと見回すと水差しと皿に乗った丸薬があった。

病人か。急いで薬を飲ませないと。

僕は彼女の背中に手を当て、上半身を起こさせると丸薬と水差しを口元に運んだ。

震える手でそれを飲み込むと彼女は数度咳をした。

荒かった呼吸は次第に落ち着き、彼女は大きく息を吐くとそこでようやく僕に気付いた。

「貴方、は?」

男「僕は男。今日ここにお世話になっているんだ」

「ありがとうございます。あ、わっちの名前はユナと申します」

ユナ「どうぞよしなに」


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