男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」
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亜人好き
◆HQmKQahCZs
[saga]
2020/05/14(木) 21:32:14.96 ID:76NfIGS30
〜34週 火曜日〜
シライシ「でーん! これが東国やで! は〜るばる来たで東国〜!!」
男「本当に木で家が建ってる」
シライシ「そうやけど技術が劣ってるわけやないで。魔導・工業は世界一や」
男「想像だったらもっとハイテクだったんだけど」
シライシ「ハイテクだけだと息が詰まるってのを知ってるんやウチらは。所詮亜人も人間も自然のもんやからな」
僕も自然の生き物なのかな? いや、この自虐笑えないや。
シライシ「こっからグーっと上がって北の方までいくで」
男「どれくらいかかるのかな」
シライシ「東国は山が多いから電車が通ってないところも多いんや。ま、1週間もあればつくで」
男「結構かかるなぁ」
シライシ「センセは幽霊やから疲れ知らずやん。うらやましいわぁ」
男「心は疲れるんだよ」
シライシ「そうなん? 幽霊珍しいから全然知らんわ」
男「シライシ君は幽霊見ても変な目で見ないんだね」
シライシ「そんなん当然やろ。いい人悪い人、そんなんそれぞれや。生まれや種族やない」
シライシ「ウチの先祖も亜人にはようしてもらったらしいしな。まだ人間の世界だったころに」
男「随分古い家系なんだね」
シライシ「この国の奴らは割と歴史を持ってるで。10代さかのぼれるのなんて普通や」
僕の家は平凡だから歴史なんて全然ないな。
そんな風にシライシ君から歴史なりを教えてもらっているとその違いに驚く。
僕らの方は亜人は虐げられていたけど、こっちはそうでもなかったらしい。共存も十分してたと。
話では政治に関わった亜人もいるとか。
こっちじゃありえないな。もしかしてここだったら第二種だって幸せに生きていけるのだろうか。
尋ねてみるとシライシ君は苦虫をかみつぶしたような表情をした。
シライシ「第二種は第二種や。数は少ないけどな」
シライシ「この国にも亜人をもののように扱って食いつぶしてた極悪人はいたんよ。歴史の汚点や。気にせんといて」
やはりどこの国も同じか………。
でも生まれた子供に罪はないだろうに。
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