斧乃木余接「実はいま、僕はパンツを穿いてない」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/21(火) 00:43:41.17 ID:igAIR0zkO
「し、忍……」
「忍姐さんは邪魔しないで」
「うぬは黙っておれ、この泥棒童女が」

突然の介入に不満げな斧乃木ちゃんに忍はぴしゃりと一喝して黙らせて、僕に向き直り。

「ほれ、指を出せ。我が主人様よ」
「あ、ああ……」

言われるがまま折れた指を出すと、忍は観察するように指先を見つめたあと、前触れもなく。

「あむっ」
「っ……し、忍、なにしてんだ!?」

指先を咥えられた僕は、幼女の温かな口腔内の心地よさに息を飲み、反射的に問いただすも、牙を抜かれた吸血鬼は黙したまま、指を舐り。

「ぷはっ……なにって、治療じゃが?」
「ち、治療……?」
「見よ。主人様の指先は完全に治癒しておる」

言われて見ると、たしかに直っていた。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードは600年生きた吸血鬼であり、かつては強力な回復力を誇っていた。その名残。
眷属となりその体質を身を以て知っている僕でさえも、改めて驚愕を禁じ得ない出鱈目さだ。


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