斧乃木余接「実はいま、僕はパンツを穿いてない」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/21(火) 00:58:37.02 ID:igAIR0zkO
「なあ、斧乃木ちゃん」
「なんだい、鬼のお兄ちゃん」
「どうして今日に限ってノーパンなんだ?」

あまり真面目に話しているとボロが出る。
だから僕は砕けた口調で理由を尋ねた。
すると斧乃木ちゃんの警戒心は少し緩み。

「お兄ちゃんの妹に勝手に洗われたんだ」
「それは災難だったな」

阿良々木家において斧乃木ちゃんは妹の月火の所有物であり、等身大の人形として扱われていて、それは僕としても不憫に思うところだ。

想像してみよう。
人形のふりをしている斧乃木ちゃんは、なす術なく妹に下着をひん剥かれる、その光景を。

「これからは僕が目を光らせているよ」
「お兄ちゃんはただ傍観するだけでしょ?」
「暴漢になるよりはマシだろ?」
「本当に懲りない人だね」

そんな洒落た返事に、無表情な斧乃木ちゃんが少しだけ微笑んだ気がしたが、うつ伏せの僕には確認のしようがなくて歯痒さを覚えた。


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