97:松坂英治[saga]
2020/02/16(日) 18:48:34.68 ID:GuuOmPrB0
既に日が傾き、辺りをオレンジ色に染めた頃、巴マミと鹿目まどかが魔女の結界のもとへとたどり着いた。
「......ここね」
魔女の結界へとソウルジェムの指輪を嵌めている左手をかざした。すると魔女の結界の入り口が異世界への扉のように虚空から出てきた。
「キュゥべえ、状況は?」
「まだ大丈夫。すぐに孵化する様子はないよ」
そこから鹿目まどかが心配そうに、
「さやかちゃん、大丈夫?」
「へーきへーき!!退屈して居眠りしちゃいそう」
「むしろ大きな魔力を使って卵を刺激する方がまずい。急がなくていいからなるべく静かに来てくれるかい?」
「分かったわ」
巴マミの返事を最後に巴マミと鹿目まどかは魔女の結界の中へと消えていった。
魔女の結界の中は見ているだけで目だけでなく頭までおかしくなりそうな程毒々しく、極彩色でサイケデリックなものばかりであった。
「間に合って良かった......」
「無茶しすぎ、って怒りたいところだけど、今回は冴えた手だったわ。これなら魔女を取り逃がす心配も......」
振り返ったマミは言葉を続けることなく後ろを見たまましばし固まってしまった。まどかが何かと振り返ってみてみれば、
「あっ!」
そこには見滝原中学の転校生であり、巴マミと同じ魔法少女暁美ほむらがいた。
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