122:松坂英治[saga]
2020/03/04(水) 11:58:47.98 ID:05gHMH560
「マミさん大丈夫ですか?」
「一旦休んだ方が......足も震えてますし......」
「マミ、僕も休んだ方がいいと思うよ」
みんな察していた。恐らく今まで見栄を張って恐怖を紛らわしていただけだと。当たり前だ人は誰でも恐怖から逃げたがる生き物だ。それに死の恐怖を味わってすぐにその恐怖が抜けるわけがないのだ。その為なのか魔女が居なくなった今でも魔法少女の格好をしている。普段の格好よりも魔法少女の方が心強いのかも知れない。しかしマミは後輩二人に迷惑をかけまいとしているのか、
「大丈夫よ、みんな先に行ってて」
強がりを見せるマミを見て二人は顔を合わせ、
「わたしはマミさんのペースに合わせますよ」
「マミさんにはあたし達がついていますから!」
「僕も一緒にいるよ、マミ」
「みんな......」
マミは二人と一匹(?)を見てまた泣き出しそうになった。
「ありがとう、ゆっくりだけどいいかしら?」
「はい!」
「勿論です!」
「きゅっぷい!」
この様子を遠目に見ていたほむらとアレイスター。
「微笑ましいな」
「ええ、そうね」
三人と一匹(?)の先を歩きながら(アレイスターはおぶられながら)その光景を眺めていた。
「君はあそこに混ざらなくていいのかね?」
「そうしたいけどあなたを先に巴マミの家に行かせるのが先でしょ」
「おっとそれは失礼」
そうこうしている内に横断歩道に差し掛かった。先に行ってたほむらとアレイスターは渡れたが、他は渡れずに赤信号に足止めされていた。
そして、
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