120:松坂英治[saga]
2020/03/04(水) 11:54:20.61 ID:05gHMH560
言いかけた時、アレイスターに異変が起こった。
「ごぶっ......」
先程までは何の問題もなく、シャルロッテの攻撃も受けていない筈のアレイスターの口から血が垂れてきていた。それが引き金なのかアレイスターはその場にしゃがみこみ思いきり赤い鮮やかな血反吐を吐いた。
「ごふ......ごほっごほ......」
一瞬のことで何が起こったのか理解出来ずに固まってしまう少女達。そしてやっと理解が追い付き、
「アレイスターちゃん大丈夫?!」
「な、何が......?さっきの魔女にでもやられたの?!」
まどかとさやかはアレイスターが血反吐を吐いたことに驚き、何をすればいいか分からない様子。精々アレイスターの心配をする他ないだろう。しかしベテランの魔法少女達は落ち着いているもので、
「鹿目まどか、美樹さやか、応急処置をするからそこをどきなさい。巴マミ」
「ええ、分かってるわ」
ほむらが戸惑っているまどかとさやかをほむらがどかすと、入れ替わりでマミがアレイスターの前へと立った。そしてソウルジェムをアレイスターの前へと翳し、魔力を使った治療を開始した。
「おお、美少女から治療を受けるとは......今日は珍しくついているな」
「喋らないで。......なにこれ......何か呪いみたいなのが邪魔をして上手くいかないわ!」
「いや、治療が出来ないというのなら結構だ。痛み位は引いたしな。そもそもこれは私自身が仕組んでいることだ、あまり気にするな」
アレイスターはマミのソウルジェムを手でどかすとすくっと立ち上がった。
「私は大丈夫だ。こんなことも慣れっこだしな」
「あれだけ血を吐いているのに大丈夫なわけ......!」
「では君の家で治療してくれないかな?折角のパーティーが私のせいで台無しになるわけにもいかないだろう?」
144Res/130.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20