23: ◆f1tFKtbZna.K[sage]
2020/02/02(日) 15:59:37.14 ID:0Y0/XaIDO
(お……ちゃん……)
霧子(この声……まさか……力くん?!)
―か細い声ではあったが、間違いなくその少年から発せられる声
(うん……おねえちゃん……ぼくの声が……きこえるみたいだから……)
(お願いがあるんだ……)
―その時、はっきりと見えた。視線の先にいるはずの少年の姿が消えかかって見えたのを
霧子(まさか……そんな……)
―その事実に気がつきうろたえる。しかし……
(だから……さいごにわがままをいっても…いいかな……?)
霧子(…………うん。いいよ。私で出来ることなら……聞いてあげられれることなら……)
(じゃあねぇ……ぼく、ケーキがたべたいんだ……)
(……あまいって、どんなかんじかわすれちゃったし……)
―それだけ病院生活が長かったのだろう。それを思い
霧子(うん……私でよければ……)
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