24:名無しNIPPER[sage]
2020/02/02(日) 16:14:20.48 ID:0Y0/XaIDO
―霧子は決心すると、ケーキの箱を開け、ポケットにあったプラスチックのフォークを出す
―そして、少年の元に近づくと
霧子「はい、力くん……約束のケーキだよ」
「まぁ、力。お姉ちゃんがケーキを持って来てくれたわよ」
霧子「食べられるように小さく切るね……はい、あーん」
―そう言って、少年の口元に寄せる
パクッ
―その一口を懸命に、しっかりと味わうようにして咀嚼し
「おいしいー。ありがとうおねえちゃん……」
―と
―この世で最後の感謝の言葉と共に少年は
―神の土地へと旅立っていった
―あとに、悲しみを残して
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