麻子「……華、さん」 華「はい?
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23:名無しNIPPER
2020/01/12(日) 20:29:50.92 ID:zPoxPRfb0
華『そう、ですか……』

麻子「……さっきから私が質問されてばかりだ。私の質問にも答えてくれ。何かできることはあるか?」

華『……わたくしは』

麻子「うん」

華『………………………麻子さん』

麻子「うん?」

華『…………』

麻子「どうした?」

華『…………わたくし、自分がこんなに臆病になれるとは思いませんでした』

麻子「……?」

華『これがすべてお薬のせいなのだとしたら、すごい効き目ですよね』

麻子「そう……なのか?」

華『はい。申し訳ありません、よくわからないことばかり言ってしまって……』

麻子「……よくわからない状況なんだから、仕方ない」

華『お優しいですね』

麻子「五十鈴さんほどじゃない」

華『わたくし、そんなに優しいですか?』

麻子「私はそう思うが。……優しくて、力強くて、頼りになる。沙織たちとはまた違う意味でな」

華『そうですか……ふふっ。嬉しいです』

麻子「少しは気が晴れてきたか?」

華『はい、ありがとうございます。……なんだか、こんな風に麻子さんとお話しすることってあんまりなかった気がします』

麻子「まぁ、そうだな。五十鈴さんは話したかったのか」

華『……そうですね。以前はここまで強い気持ちではありませんでしたけど』

麻子「……そうか」

華『はい。……あの』

麻子「なんだ」

華『もし、差し支えなければでよろしいのですけど……わたくしのことも、名前で呼んでみてくださいませんか?』

麻子「え」

華『いつも沙織さんばっかりお名前で呼ばれて……ずるいです』

麻子「いや、ずるいとかいう問題じゃないだろ……」

華『無理にとは申しません。こうしてお話して下さる時に、ちょっとだけでもいいので……』

麻子「……ん、まぁ、考えてみる」

華『……なんだか面倒な女になってますわね、わたくし』

麻子「沙織よりマシだ」

華『まぁ。結構わたくしを良く思ってくださっているんですね』

麻子「……さぁな」

華『……夜更けにお付き合いくださってありがとうございました。では、また明日』

麻子「あ……あの」

華『はい?』


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