ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:40:26.21 ID:DQhBkFB7O
「やったか!?」
「だといいんですが……」
「そうはいかないみたいね」
「火力が全然足りないよぉ」

物理攻撃よりは効果があるとはいえ、ネビリムは譜術に対する耐性も持ち合わせているらしく、入ったダメージは微々たるものだった。

「このままでは埒があきませんねぇ。仕方がありません。それぞれ秘奥義を発動しましょう」
「おう! そうこなくっちゃな!」
「弟子が見ている前で張り切るのは結構ですが、いかに秘奥義とは言え、物理攻撃は通らないでしょうから、ガイは囮をお願いします」
「せっかくカッコいいところを見せるチャンスだったのに……はあ。わかったよ。やるよ」

秘奥義を披露出来ると聞いて、俄然やる気を出すガイであったが、陰険ジェイドに見透かされて出鼻を挫かれ、仕方なく囮を務めることに。

「気高き紅蓮の炎よ! 燃え尽くせ!」

天高く飛び上がったガイが炎に包まれる。

「鳳凰天翔駆!!」

ズギャンッ!! 

「フッ……勝てない勝負はするんじゃないぜ」

惚れ惚れする程、カッコよかったが、身に纏った炎に焼かれて髭の先端部がチリチリになっていて、やはり師匠は髭を剃るべきだと思った。


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