ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 20:37:39.83 ID:DQhBkFB7O
「あなた、ルークはまだ小さいのですから……」
「ナタリア。お前はお前の仕事をしろ」
「本来であれば、王位継承者はあなたですわ」
「俺はファブレ家とは関係ないただの平民だ」
「はあ……本当にあなたは頑固なのですから」

ルークの名を捨てたアッシュは王位を継がず、高齢を理由に退位したインゴベルトに代わり、ナタリアが女王に即位することとなった。

「構えろ、ルーク」
「はい、父上」
「ふん。隙だらけだ」
「あぐっ!? ち、父、上……」
「甘ったれた所だけはあいつそっくりだな」

アッシュはかつてレプリカ・ルークの旅が始まり、そして終わった地であるタタル溪谷に息子を置き去りにした。そこで彼女は待っていた。

「相変わらず、容赦がないわね……大丈夫?」
「あなたは……?」
「私はティア。ティア・グランツよ」

こうして、オリジナル、レプリカ、そして息子へとルークの名は引き継がれ、そしてその名を背負うこととなったファブレ家の一人息子は再び、自らが生まれた意味を知る旅に出る。


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