61: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 20:36:51.26 ID:hoMUvMIQo
「危うく別の家を間違えて訪ねるところだったっすね。助かったっす」
「同姓のなんて近くにはなかったと思うけどな。念のためだ」
念のため、と私は意味もなく彼の言葉を繰り返した。
私は助手席の扉に手をかける。
やけにひんやりとした金属の感触が手のひらに伝った。
「プロデューサーさんはどうするんすか?」
「頃合いを見計らって行くよ」
「花は?」
「そのときに一緒に持っていくつもりだったけれど、あさひが持っていくか?」
「ああ、いや、遠慮するっす。怒られたくないっすから」
「俺は怒られてもいいのかよ」
「いやあ、あはは」
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