15: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 20:06:10.10 ID:hoMUvMIQo
「――」
翳した傘を叩きつける雨の音は、その勢いを一層増したように思えた。
あんなにも穏やかに落下していた雨粒は、水色の傘に触れた瞬間、鮮やかに爆ぜ、火花が散るみたいに細かい破裂音をけたたましく耳元で響かせる。
その雨は、あるいは半透明の壁のようにも思えた。
私が望んだ答えはその壁を越えた先にあって、そして、だから届くことは決して叶わない。
右手に握られた傘は、私を雨の向こう側へまで連れて行ってはくれない。
思い出せない。
思い出せないんだ。
あのとき、プロデューサーは何て言った?
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