芹沢あさひ「この雨がいつか止んだなら」
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144: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 21:27:39.06 ID:hoMUvMIQo

 その内容とは、いずれ発売する予定だった私の曲の歌詞を、他でもない私自身が書くというものだ。
 あの人が置いていった仕事は他にも幾つかあったけれど、私とは直接関係のないものを全部合わせても、最後の最後まで残ったのはこれだった。

 作詞なんてやったことは、遊びでさえ一度もなかったけれど、いざ書き始めてみれば思いのほかスラスラと言葉は並んでいった。
 自分の考えているあれこれを様々な表現を交えて書き下すという行為は、自分が想像していたよりもずっと楽しかった。
 だから、それなりに書けたという段階にはそれなりに早いタイミングで至っていた。
 しかし、すべてが順調に進んでいたのもあの日までだった。
 それはプロデューサーの訃報が届いた日のことだ。




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