芹沢あさひ「この雨がいつか止んだなら」
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140: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 21:25:09.06 ID:hoMUvMIQo

 次に停まる駅の名前を告げるアナウンスが車内に流れる。
 架橋を越えて最初の駅、私はそこで列車を降りた。
 エスカレーターで一階まで下りて、改札を潜り、西口から出て徒歩数分。
 こうしてみると、事務所は意外と近くにある。

 ペットショップを横目に角の階段を上った。鍵は既に開いていた。

「おはようっす。誰かいるんすか?」

 誰もいないなんてはずはない。しかし返事はなかった。

 廊下と部屋とを遮るための扉は開かれていた。
 そのまま奥へ進むと、部屋の窓が半開きになっていることにまず気がついた。
 それから、なんだか変な匂いがどこからともなく漂ってくることにも。

 なんだろう、これは。




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