4:名無しNIPPER[saga]
2019/12/30(月) 20:34:14.67 ID:fdNmsaD40
「麻子って、胸も小さいよね」
「悪かったな」
わたしの頭を抱いてくれる麻子の胸は、わたしよりもずっと小さくて、暖かった。
滲み出した涙をぐりぐりと擦り付けても、麻子は優しく頭を撫でてくれた。
「うん。小さいけどね、あったかいよ」
「…なら、良かった」
「ごめんね、いっつもいっつも…面倒だよね」
「なんだ、今更。お前が面倒くさいことくらい。とっくに知ってる」
失礼な口調だけれど、わたしを知ってくれている軽口が嬉しかった。
「…あんまり口に出したくないが、私はお前に、本当に感謝してる。だから、その、お前には幸せでいてほしいし、落ち込んでほしくない」
「………」
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