5:名無しNIPPER[saga]
2019/12/30(月) 20:34:47.05 ID:fdNmsaD40
「それで、泣きたいときは私の胸ならいつでも貸してやる。お前なら、必ずもっといい男と結ばれる。もしその男も駄目だったとしても、また泣きに来い。遠慮なんかするなよ。またこうして、抱くくらいはしてやる」
「麻子、それって」
麻子の顔を見たくなって、もぞもぞと頭を動かした。
「顔は見るな」
「それってなんか、告白みたい」
「そういう意味じゃない。色ボケめ」
「でも、顔紅いよ」
「うるさい」
わたしを黙らせるように強く抱きしめた麻子の胸に耳を当てると、やけに強い鼓動が返ってきた。なんだ。麻子もわたしと同じなのか。
同じくらいに高鳴る彼女を抱いたまま、麻子の鼓動をいつまでも聴いていた。
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