沙織「うう〜…なんで、なんでなのよ!」
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2:名無しNIPPER[saga]
2019/12/30(月) 20:33:03.79 ID:fdNmsaD40
 麻子は落ち込むわたしなんて気にもせず、わたしの持ってきたケーキをもそもそと食べている。気遣う様子なんて微塵も見せず、いつも通り。今はそれがありがたかった。
「ねえ。麻子は…」
「なんだ」
 よく分からない。感情が読めない。無神経な言葉を麻子は言われ慣れてるから、それは言いたくないし、わたしなら彼女の感情の機微を感じられる自信があった。他の人が感じられない麻子の本心を理解できた。
 でも、わたしが恋愛の話をすると、すっと膜が張られたみたいに、分からなくなる。ただ面倒なだけ。興味が無い。そう見せようとしているような、そうでないような。
「好きな人とか、いないの?」


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