84: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:47:27.78 ID:ZRhpxi3E0
「けど姉ちゃんもよく続くよな」
紗代子「え?」
85: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:47:55.64 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「今度はなに?」
「自転車、ちゃっとしたの買うよ」
紗代子「? どういうこと?」
86: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:49:55.80 ID:ZRhpxi3E0
『ダンスは随分と上達したが、まだ表現が固い』
次第に体力もつきリズム感も鍛えられ、まだ自信は持てないがそれでも成長を実感し始めた頃、プロデューサーからメールが届いた。
そしてその指摘に、紗代子は静かに、だが確かに胸が燃え上がるのを感じていた。
87: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:50:32.25 ID:ZRhpxi3E0
母親はニコニコとしているが、それでも紗代子は申し訳なさそうに頭を下げている。
「なるほどね。それが卵を割っちゃった理由なわけね?」
紗代子「ごめんなさい……やっぱり実際にやってみないとイメージもわかなくて……」
88: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:51:02.04 ID:ZRhpxi3E0
「ふあーぁ……姉ちゃんおはよう。夕べ夜中に母さんとキッチンでなんかやってた?」
紗代子「あら、おはよう。これ、お弁当」
89: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:51:32.74 ID:ZRhpxi3E0
「……高山」
「……なんだよ」
90: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:52:08.50 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「高山さんは、卵料理がお好きなんですか?」
紗代子「え? えーと……あはは」
91: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:53:04.00 ID:ZRhpxi3E0
未来「ここって……佐竹飯店?」
静香「もしかしてここって、美奈子さんの家ですか?」
92: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:53:35.77 ID:ZRhpxi3E0
美奈子「じゃあみんな、両手に生卵を持って……はい、ミュージックスタート!」
ダンスレッスンと同じ曲が始まり、全員が踊り出す。
が、ものの数秒で半数の手の卵が割れてしまう。
93: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 12:55:27.14 ID:ZRhpxi3E0
美奈子「どう? 新しい卵、あるかな?」
紗代子「あ、はい。これ、お願いします美奈子さん」
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