288: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:26:51.97 ID:ZRhpxi3E0
P「彼と話し合えばいい」
志保「っ……それは……ひ、人に頼ったりするのは……得意じゃありません」
P「頼るんじゃない」
289: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:27:51.95 ID:ZRhpxi3E0
東京都文化会館大ホールは満席となった。
その満座のステージで、迷いも不安もふっきった彼女は、2時間の間歌い、踊った。
彼女の歌声は、どの曲も観客の心を揺さぶった。
観客も歌声に応えるように熱狂した。
290: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:29:59.46 ID:ZRhpxi3E0
P「これは、先日の礼だ」
2人だけになるとプロデューサーはそう言い、綺麗にラッピングされた包みを紗代子に渡す。
紗代子「礼?」
291: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:32:26.35 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「私、もうプロデューサーから教えてもらうことは、あと10個しかないんですか? もう私には、成長の余地は……伸びしろはないんですか!?」
P「俺からの礼……」
紗代子「えっ!?」
292: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:35:15.00 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「K2をですか? 確か、世界一登るのが難しい山……なんですよね」
P「俺の場合は、スタートラインにも立てなかったがな」
紗代子「?」
293: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:36:52.10 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「ワールドフェスティバル オブ ニューオーダーズ……これは、世界規模の新人アイドルフェスですか。すごい」
P「AIS主導の、な。当然に会場も主催も放映権もアメリカ……AISが握っている」
294: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:37:24.20 ID:ZRhpxi3E0
P「そして765プロの代表となっても、次に日本予選がある」
紗代子「そうでしたね。日本からの出場枠は1つなんですものね」
P「そう。誰がこのワールドフェスに出るのか、それを決める大会があるのさ。無論、そこで優勝すれば今年の新人アイドルで一番と認められることになるだろう」
295: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:39:15.43 ID:ZRhpxi3E0
静香「翼はまず、センター公演してからでしょ」
翼「え〜〜〜」
静香「私の次は、未来か翼にやって欲しいんだから」
296: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:39:51.27 ID:ZRhpxi3E0
P「そういえば、そうだったな。よし、最高の誕生日プレゼントになるよう、がんばるしかないな」
紗代子「そうですね。このバースデープレゼント、自分で掴み取ります!」
のり子「あははっ。自分の誕生日プレゼントを、自分で掴み取るっていうの、紗代子らしいなあ」
297: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:40:17.83 ID:ZRhpxi3E0
P「え? ああ、そうだったな。2人はもう会ったんだったな」
小鳥「公式ですし、問題ないと思ってこちらからもフォローを返したらDMがきまして」
P「なんて言ってきたんです? 彼女は?」
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