高山紗代子「敗者復活のうた」
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259: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 16:49:53.18 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「なぜですか……あの熱意と懸命さの塊のような高山さんが、あれほど落ち込んだ姿を、私は見たことがありません」

「ま、確かに久々ね。春頃に、765プロのオーディションを落ちて帰ってきた時以来かしら」

瑞希「あの時の……」

「あの子はね、どんなことがあっても、一晩寝たら元気になってるから。だから、大丈夫。そうね、明日の朝食は、たい焼きでも焼いておいてあげようかしらね」

瑞希「本当ですか……しかし、今回はどうでしょう」

 これまでも苦難や困難はあった。だがそれとは次元が違う。
 今回彼女は、信頼するプロデューサーとの根源的な関係が崩れそうであるのだ。
 ずっと心の支えだった、プロデューサーに見出されたという自信が、今回は粉々に砕かれたのだ。それもそのプロデューサーによって。

「ただいまー。え!? あ、アイドルの真壁瑞希ちゃん!?」


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