258: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 16:48:56.08 ID:ZRhpxi3E0
紗代子を抱えるようにして乗り込んだ、帰りの電車内。彼女は一言も発しなかった。
瑞希も言うべき言葉がなく、黙っていた。
帰宅した紗代子を見て、さすがに母親は何が起こったのかはともかく、娘の精神状態は察し、黙って娘を自室に送る。
「わざわざ心配して送り届けてくれたんでしょ? ごめんなさいね」
瑞希「いえ……1人にするわけには、いかないと思いましたから」
「今夜は、お夕飯を食べていってね。あ、なんなら泊まってもいいのよ?」
瑞希「いえ、それは……ですが、やはり高山さんが心配ではあります……」
「決まり! ね、お宅には私からも一言添えて連絡することにして」
瑞希「では、お言葉に甘えて……それにしても、大丈夫でしょうか?」
「紗代子なら心配ないわよ」
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