254: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 16:44:33.82 ID:ZRhpxi3E0
Shah「慰めのつもりじゃないけど」
ポツリとShahが口を開く。
Shah「私は、よーちゃんの実力も才能も信じてるよ。それから……あの人のことも」
瑞希「高山さんの、プロデューサーをですか?」
Shah「今日、あの場所……都の文化会館に私が行ったのは、どうしてもあの場所を見ておきたかったからなの」
瑞希「高山さんや私と会えたのは、予想外の偶然……なのでしたね」
Shah「あの文化会館は、私のデビューイベントが行われるはずだった場所。そして、イベントは中止になったけど、会場はキャンセルされなかった」
瑞希「? イベントは中止になったのに、会場はそのまま借りていたんですか?」
Shah「後から聞いたの。当日、あの人は本来ならデビューイベントが開かれているはずのあの会場で、ずっと呆然と客席に座っていたそうよ。会場代は自腹でね」
瑞希「そうなんですか……」
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