253: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 16:43:07.07 ID:ZRhpxi3E0
Shah「あの人は、今に見ていろ、俺の実力を証明してやる……なんの……なんの才能もないやつを、誰も見向きもしないような者を、俺だけの力でプロデュースしてトップアイドルにしてみせてやるからな……って……」
紗代子の顔から、顔色と表情が抜け落ちた。
涙すら出なかった。
凍ったように世界が止まった。
ずっと不思議だった。
ずっとずっと謎だった。
どうして自分なんだろう。
どうしてプロデューサーは、私を選んだんだろう。
ようやくわかった。
自分は、なにもない、なにもできない、なんの才能も将来性もないことを理由に選ばれたのだ。
プロデューサーの力の証明のために……
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