226: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:51:36.75 ID:ZRhpxi3E0
P「よし! じゃあ決まりだな。2人のプロデューサーには言っておくから、今日から紗代子と一緒にレッスンをしてくれるな?」
静香「はい……チャンスだわ。テレビにも出られるし、あの高山さんが受けているレッスンを、私も受けられるなんて、貴重な経験なんだから」
瑞希「高山さん、よろしくおねがいします!」
227: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:52:19.96 ID:ZRhpxi3E0
静香「……ハーフってなんだろう?」
228: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:53:00.35 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「はあ……はあ……ま、まさかレッスン前から20km以上走らされるとは……予想外でした。気息奄々だぞ、瑞希……」
静香「………………」
紗代子「だ、大丈夫? 静香ちゃん?」
229: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:54:49.05 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「えっ!?」
瑞希「なんと……それはまた、どうやって?」
静香「父の仕事の関係もあって、海外によく親戚が行くんですけど、お土産としてお願いしたんです」
230: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:56:45.89 ID:ZRhpxi3E0
静香「? なんですか?」
瑞希「なんでもありません……歌だけではなく、ダンスやパフォーマンスも、さー……しゃ……しゃあー……すみません、かみました」
紗代子「あれ? ……」
231: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:58:26.64 ID:ZRhpxi3E0
善澤「やあ、久しぶり」
P「え? あ、善澤さん! ご無沙汰しています。先日は紗代子の記事、ありがとうございました」
232: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:58:58.16 ID:ZRhpxi3E0
善澤「僕もその時いたが、黒井には気がつかなかったな」
P「何か言ってくるかとも思ったんですが、すぐに帰られて……逆に心配なんですよ」
善澤「ふむ……ちょっと探ってみるか」
233: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 16:00:40.92 ID:ZRhpxi3E0
P「今はこうやって落ち着いて善澤さんと話もしていますが、俺の心の中にはまだ俺を馬鹿にした連中と、あの娘……今はShahですか、あいつを恨む気持ちが残っているんです」
善澤「それはまあ……きれいさっぱり忘れて赦せなんていうのも、無理というものだろうが」
P「紗代子や、765プロのみんなと過ごして、そんな自分が嫌になることもあります。けれど……まだ俺の心の奥底には、あいつらを見返したい気持ちが強くあって、時々頭をもたげてくるんだ……」
234: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 16:02:49.58 ID:ZRhpxi3E0
プロデューサーは、善澤にだけ聞こえるよう小さな声で呟いた。
瞬間、善澤はペンを落とした。
その表情は、驚愕を示していた。
善澤「馬鹿なことを……それは、いくらなんでもあんまりだ。彼女はこのことを!? い、いや、知るはずもないか」
235: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 16:03:41.61 ID:ZRhpxi3E0
ふと、プロデューサーの脳裏にShahがまだ彼の担当だった頃のことが去来する。
「芸能活動って、本名じゃなくてもいいんでしょ?」
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