220: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:45:56.75 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「はい。高山さんのプロデューサーは、高山さんを見つけた。プロデュースをしたいと思った。そしてプロデュースをして、人前に出られるようになった。高山さんも、ちゃくちゃくと実力をつけています」
紗代子「うん……」
瑞希「これらは全部、本当にあった事です。それだけで十分ではないでしょうか」
紗代子「そうかな……うん、そうだね。自分にわからないことをあれこれ考えるより、現実がすべてだよね」
瑞希「そうです。私も……自分が可愛いと呼ばれるとは思っていませんでした。ですが今、ファンからは瑞希ちゃん可愛いと言ってもらえます……うれしはずかしですが」
紗代子「瑞希ちゃんは可愛いよ?」
瑞希「……不意打ちで、高山さんの強い瞳に見つめられながら言われると、照れてしまいます。ともかく、自分の魅力は、自分ではわかりにくいものなのでしょう」
紗代子「そうか……そうかも知れないね」
瑞希「きっとそうです」
紗代子「わかった。プロデューサーが、私の何を認めて選んでくれたのかはわからないけど、その期待に私は応えたい! トップアイドルになって、プロデューサーに報いたい!! いつかトップアイドルになったら、私の夢もプロデューサーの夢もかなうんだよね!!!」
帰りの電車内。窓から見える夕日。その夕日に負けない、強く燃える瞳で、紗代子はトップアイドルへの想いを更に強くしていた。
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