219: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:45:12.58 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「それは……以前にも言いましたが、高山さんは心の強い人です。きっと高山さんのプロデューサーも……」
紗代子「うん。正直、瑞希ちゃんにそう言ってもらえるのは嬉しいよ。でも、あのオーディションでそういうの、プロデューサーはわかったのかな?」
瑞希「それは……確かにあのオーディションは、面接がほとんどでした」
紗代子「ちょっと発声とか身のこなしはさせられたけど、それで私のどこを逸材だと思ってくれたのかな?」
瑞希「私には、わかりません……ですが、高山さんのプロデューサーは、あのShahも見つけた眼力の持ち主です。きっと、私たちにはわからない目の付け所が、あるのではないでしょうか?」
紗代子「……前にそれを聞いた時、プロデューサーにははぐらかされちゃったし、さっき善澤さんにも言われたじゃない。普通の女の子にしか見えない私を見出したのは流石だ、って」
瑞希「はい」
紗代子「ずっと気になってるんだ。どうして私なんだろうって。なんで私は選んでもらえたのかな、って。今日の話を聞いて、それが強くなったの。人前に出られなくなったプロデューサーが、私を見てプロデューサーに復帰して、人前に出られるようになるほどのものが、本当にあるのかな、って」
瑞希「高山さん。現実だけを見ましょう」
紗代子「え? 現実?」
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