196: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:20:43.85 ID:ZRhpxi3E0
静香「じゃあやっぱり、このShahっていう人、中央アジア出身なのかな」
翼「とか言って案外、日本人だったりして〜」
のり子「まっさか〜。でもそんなにいい歌なら、ちょっと聞いてみたいよね」
197: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:21:19.61 ID:ZRhpxi3E0
可憐「ほ、本当にお知り合い……なんですか?」
紗代子「ど、どうかな……なんとなく見たことあるような気がするだけのかも知れないし……」
琴葉「写真も白黒で小さいしね。東洋系だから、親近感あるだけかも知れないわね」
198: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:21:47.35 ID:ZRhpxi3E0
P「どうしました?」
小鳥「あ、あの、ええと、そ、その、さ、紗代子ちゃん」
紗代子「え?」
199: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:23:22.96 ID:ZRhpxi3E0
小鳥「ハッ! そ、そうじゃなくて、その週刊誌……」
ヒソヒソと小鳥は紗代子に言い、手を出す。
よくはわからないが、言われるまま紗代子は週刊誌を渡す。
200: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:23:51.24 ID:ZRhpxi3E0
この所……そう、先日の紗代子のセンター公演以来、プロデューサーは毎日劇場にやってくるようになった。
それに伴い、紗代子のレッスンは格段にすすんだ。やはり、一度行ったレッスンを後で確認してから指示を出すのと、その場で指示を出すのとでは内容は同じでも早くそして的確だった。
ひとつ予想外だったのは、彼が毎日顔を出すようになると、他のアイドル達もアドバイスや指導を求めるようになった事だ。
201: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:25:31.58 ID:ZRhpxi3E0
そうした光景に、紗代子は少しだけ悋気を感じてはいたが、誇らしくもあった。
自分のプロデューサーが有能であることを、みんなにわかってもらえるのは単純に嬉しかった。
そして紗代子にとって意外だったのは、強気で自信に溢れてるんじゃないかと思っていたプロデューサーが、案外……いや、かなり気弱で素振りの落ち着かない人物だったことだ。
紗代子以外の娘に対しては、言葉遣いがやや口ごもりがちで、目線もなかなか合わせてはくれない。
だがプロデュースに関しては真摯で、厳しくもあった。
202: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:25:57.13 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「あ。はい! そうだプロデューサー、私ちょっと思ったんですけど」
P「なんだ?」
紗代子「千鶴さんがきのうやっていたステップなんですけど」
203: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:26:27.42 ID:ZRhpxi3E0
桃子「かくれんぼ?」
環「うん。劇場ってかくれるとこがたくさんあるから、きっと楽しいぞ〜」
204: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:26:55.10 ID:ZRhpxi3E0
桃子「あはははは。じゃあ次は、環が鬼だよ」
環「よーし。たまき、すぐ2人をみつけてやるぞ〜! いーち、にー……」
育「桃子ちゃん、桃子ちゃん」
205: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:27:24.71 ID:ZRhpxi3E0
桃子「二階と三階の間の階段? ここが面白そうなの?」
育「それがね。ほら、ここから下の方見えるでしょ? 階段はジグザグになってるんだけど、一階と二階の間の階段下には何もないでしょ?」
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