高山紗代子「敗者復活のうた」
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167: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 14:48:13.37 ID:ZRhpxi3E0

 麗花と別れた後、2人は駐車場に停めてあったプロデューサーの車に乗り込む。そして車が走り出しても、2人は無言のままだった。
 それぞれ、お互いに話したいこと、聞きたいことはたくさんある。
 だが、そのきっかけが掴めない。

紗代子「あ」

P「ど、どうした?」

紗代子「鳥が……」

P「……ヒバリか。珍しいな」

紗代子「プロデューサー、鳥にも詳しいんですか?」

P「茨城県の、県鳥だぞ」

紗代子「……知りませんでした」

 数秒の沈黙の後、2人は声を上げて笑い合った。
 笑いは、次第に言葉を呼び会話となる。

紗代子「いつ帰って来たんですか?」

P「え?」

紗代子「海外から」

P「あ! あ、ああ……け、今朝……か、かな」

紗代子「え?」

P「い、いやあ、ほら。時差とかあってよくわからなくなるんだ」

紗代子「ああ! すみません、それなのに私のが心配をかけてしまって」


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