高山紗代子「敗者復活のうた」
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166: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 14:46:21.03 ID:ZRhpxi3E0

 北上麗花は、顔に風を受け微笑んでいた。
 幸せな気持ちだった。
 どうして紗代子が急に山に行きたいと言い出したのか、彼女はなんとなく言葉を濁していたが、彼女のプロデューサーに出会ったことで、麗花は全てを理解した。

麗花「プロデューサーさんが山男だったから、少しでもプロデューサーさんに関係あるものを知りたくて……触れたくて、紗代子ちゃんは山に行きたくなったんだね」

 山は素敵だ。大好きだ。
 その山で、大好きな同僚で友である紗代子が、会いたがっていたプロデューサーと運命的な出会いをした。
 嬉しかった。
 それだけで麗花は、とても幸せだった。


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