めぐみん「敵いませんね、アクアには」ダクネス「ああ、まったくだ」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/25(水) 01:31:09.00 ID:ez5T+FUIO
「もしもアクアが本気を出したらどうなる?」

そんなテーマを切り出すと、途端に2人は深刻そうな顔つきとなり、身震いして意見を述べた。

「恐ろしいことになるな」
「町が……いえ、国が滅びかねませんね」

まるで核弾頭のような認識だ。
とはいえ、それはあながち的外れではなく。
本来、アクアが持つ力とは下界に存在してはならないものであることは、明白である。
あんなんだから、ひとまずは無害であるが。
あんなんでも、神の一柱なのである。

しかも、司るのは水。極めて強大な力だった。

「前、アクセルの町を水没させたことがあっただろう? アクアは災害と同じなんだよ」

ちょっと本気を出せば町ひとつが沈む。
そのことを思い出した2人は青ざめた。
彼女達はアクアを神だと崇めていない。
無論、俺だって崇めちゃいないけれど。
それでもあいつは本物の神なのである。

「あいつはバカだから気づいていないだろうけど、水を操れるならほとんどの生物はあいつが触れただけで致命的だからな。何せ俺たち人間の身体の70パーセントは水なんだから」

もし仮に血を水に変えられたら。
ちょっと血流を弄るだけで死ぬ。
水風船のように、ぱちゅんと弾け飛ぶ。

「だから、本来ならあいつさえ居れば俺たちは必要ないんだよ。でも、あいつはバカだ」

アクアは知能が低い。
自らの権能を有効活用出来ないほど。
故に、俺や仲間たちの存在意義が生まれた。

「そんな奴に感謝されても複雑というか、お門違いというか、とにかく気持ち悪いんだよ」

俺が投げやりにそう結論付けると、ダクネスとめぐみんは反論することが出来ずに、黙りこくった。それぞれ思うところがあるのだろう。


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