55:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 00:55:05.21 ID:9hCF7dup0
「千雪さんは……会いたく、なかった?」
「どうして?」
56:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 12:45:28.90 ID:9hCF7dup0
しばらくして、目的地に着いた甜花たちは、
インターホンを鳴らして、家主を呼び出すことにしました。
すぐに扉から出てきたプロデューサーさんと対面したとき、
57:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 12:47:56.38 ID:9hCF7dup0
それから、プロデューサーさんの家で
千雪さんはこれまでの経緯を話し始めました。
甜花についての話をしたときばかりは、
58:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 12:50:04.47 ID:9hCF7dup0
話を聞けば、プロデューサーさん自身も、
これから街はずれの精神科医のところに
なーちゃんを連れていくと言うのです。
59:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 12:54:52.55 ID:9hCF7dup0
後部座席に乗せられたなーちゃんは、
ずいぶんとやつれた姿でいました。
「今は薬で眠っているんだ」
60:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 12:56:30.64 ID:9hCF7dup0
病院に着いたのは、ちょうど一時間ほど経ってからでした。
車から降りたあと、プロデューサーさんと千雪さんは、
すぐになーちゃんを病室にへと運んでいました。
61:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 12:58:43.02 ID:9hCF7dup0
それからは、なーちゃんの診断が始まりました。
その間、甜花たちはロビーで待たされることになりました。
診断が終わったのは、日が暮れる頃でした。
62:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 13:08:31.47 ID:9hCF7dup0
その言葉に甜花たちは歓喜しました。
なーちゃんが元に戻る、それは途方もない道のりに思えました。
しかしお医者さんは「ただし」と付け加えました。
63:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 13:43:26.30 ID:9hCF7dup0
「具体的には、どういうことをするんでしょう」
千雪さんは不安そうに声を震わせました。
「事故の記憶を、別の記憶にすり替えるのはとても難しいです。
64:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 13:47:09.00 ID:9hCF7dup0
それからのお医者さんの説明は、
どこか他人事のように聞き流していました。
つまり、なーちゃんを助けるためには、
65:名無しNIPPER[saga]
2021/08/10(火) 13:55:43.06 ID:9hCF7dup0
「どうしましょうか」
診察室から出てきた千雪さんは、
とても困ったような顔で俯いていました。
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