8:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 01:43:30.47 ID:w7wIwWN50
「なるほど、警察も二度目の失態は避けたいですからね。」
「ええ、誘拐事件は時間との勝負ですからね。ところで……来たようですよ。」
そんな雑談を交わしている中で右京はスーパーの入口から店内に入ってきた客に注目した。
一人は足に怪我を負ったしょぼくれた中年男、もう一人は大きなリュックサックを背負いヨレヨレのシャツを着てボサボサ頭な髪の毛の少年が入店した。
同時に右京たちも二人の動向に注意した。
男が買い物かごを持って店内にある商品をかごに入れる。
一見なんともなさそうな行動だ。それから右京が二人から目をそらした時だ。
少年が商品棚の前でリュックサックの中を開けた。中身は空っぽだ。
同時に男が少年の前に立ち右京の司会を遮った。
そして次の瞬間、少年は空のリュックに棚に置いてあった商品を取ろうとした。
「何をしているんだ。」
そこへ一連の行動を目撃していた冠城が割って入った。
何をしていたのかなんて一目瞭然だ。この少年は万引きを行おうとしていた。
それも突発的な犯行ではない。予めこの店で犯行を行うために入店した。
つまり計画的な犯行だ。とにかくこんな行いを仕出かした以上は容赦しない。
すぐに少年を店の事務室へと連れて行こうとした。
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