5:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 01:37:41.11 ID:w7wIwWN50
「言っておきますがこれは副業などではありませんよ。特命係の仕事です。」
「仕事って…いくら特命が暇だからってこんな場末のスーパーで働くなんてありえるんですか!?」
「それがありえるから世の中怖いんですよね。」
「冠城もいるのかよ。一体どういうことか説明しやがれ!」
あとから現れた冠城に事情を聞いてみるとかなり特殊なものだった。
実はこのスーパーだが見た目通りのボロさが災いして万引き行為が多発している。
これでは売上にかなり響いてしまう。この現状を近隣の所轄に相談した。
そんな話がどういった経緯なのかわからないが警視庁の内村刑事部長の耳に入った。
「まあ日頃我々を目の敵にしている内村部長のことです。
今にして思えば嫌がらせになることならなんだってよかったのでしょう。
まあそんな内村部長の嫌がらせはともかくこの店で多発している万引き行為を防止すべく
僕たち特命係がこのお店に派遣されたわけです。」
「ちなみに見た通り人手不足なもので俺たちが監視兼業務も担っています。
あ、これは副業じゃありませんからね。俺たちお金は貰っていません。
無給で市民の方々に奉仕していますからね。」
「けどいくらお金貰ってないからって警察官がスーパーの手伝いって大丈夫なんですか?」
「知るか。特命係が場末のスーパーで働こうが俺には関係ねえ!」
特命係がこのスーパーで働いている事情は把握出来た。
気になった伊丹が調理場を覗いてみるとそこには青木が恨めしそうな顔で材料の計量を行いながらブツブツと文句を垂れながら調理を担当していた。
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