28:名無しNIPPER[saga]
2019/12/18(水) 19:49:34.61 ID:AIKJ/mA/0
「あーっ!やっぱり来てる!?」
声のする方を振り向くとそこには芹沢が駐車場に止まっている車に乗っていた。
「馬鹿ッ!大声を上げるんじゃねえ!」
そんな芹沢を同乗していた伊丹がゲンコツしながら思わず注意しているが…
二人の様子を見て右京はようやくこの状況をある程度察することができた。
「お二人共、こんなところで張り込みをしていたわけですか。じゅりちゃんの捜索は行わないのですか?」
「じゅりちゃんの捜索は所轄の警官が辺りを聞き込みしてます。だから俺たちは…」
「隠さなくて結構ですよ。捜査本部はどうやら誘拐の線を考えていないようですね。」
その指摘に二人は思わず図星を突かれたかのような険しい表情を浮かべてしまう。
そんな二人に構わず右京は自らの推理を続けた。
「考えてみればお二人があのスーパーに来た時から様子がおかしかった。
今回の事件で警察は本腰を入れて捜査をしているはずです。
誘拐事件ともなれば現場周辺の徹底的な聞き込みは必須。
それなのに僕たちがいたスーパーであなた方はじゅりちゃんの消息について一切尋ねようともしなかった。
ひょっとしてですが捜査本部の捜査方針によるとじゅりちゃんは…」
右京が最後まで言おうとする直前で伊丹が観念したのか嫌々ながら車の中へと招いた。
どうやらここからの会話は外のマスコミに知られると厄介な内容らしい。
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