29:名無しNIPPER[saga]
2019/12/18(水) 19:53:30.08 ID:AIKJ/mA/0
「警部殿の推理通りです。警察はじゅりちゃんが誘拐に遭ったとは考えていません。」
「ですが現在じゅりちゃん行方不明です。誘拐以外の線で考えられるなら…」
「…じゅりちゃんは殺害された可能性が高いんですよ…」
それが現在の警察の捜査方針だった。つまり警察は既にじゅりが殺害された前提で動いてる。
だがじゅりは行方不明になってから今日で三日目。
殺害されたという可能性は確かにあるがそれでも誘拐の線を否定する要素とは成り得ない。
「まだじゅりちゃんが行方不明になってから三日目です。
誘拐の線を否定するには早計だといえる状況ですが…あるんですね…
殺害の可能性が高い根拠が…」
「当然です。俺たちだってガキのお使いやってるわけじゃない。………本当は二ヶ月前なんですよ。」
「はぃぃ?どういう意味ですか。」
「だから…実際にじゅりちゃんが行方不明になったのは二日前じゃなく二ヶ月前なんですよ。」
伊丹の言葉に右京も思わず驚くがこれで捜査本部が誘拐ではなく殺人の線で動いていた理由を理解した。
両親から誘拐事件の通報を受けて近辺を調べると二ヶ月前からじゅりを目撃した人間は誰もいないことが判明。
ここで警察はある疑惑を抱いた。両親の通報は偽りではないのかと…
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