小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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72: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 07:19:58.51 ID:nY0iWbpOO
「ではこれより射撃訓練を始めます、! ここでは私が教官であります! 話しかけられた時以外口を開くな! 分かりましたか!?」

「イエスマム!」

「……何やってんだ?」

 レッスンで疲れてるだろうに、今度は暇を持て余した亜季がショッピングモールのミリタリーショップから調達してきた電動銃をみんなに配って軍隊ごっこをしている。

「麻美子と沙織を間違えた! はい!」

『麻美子と沙織を間違えたー!』

 珍妙なミリタリーケイデンスを歌いながら訓練は行われる。アイドルは戦場に立つ存在じゃないのだけど、みんな思いの外楽しんでるのか大和亜季軍曹の元立派なアーミーとして成長しているようだ。……間違ってる気がするけど。

 一晩あければ夏がやって来る。亜季は素潜りにすっかりハマったらしく朝起きて準備運動をするとすぐに夏の煌めく海の中に飛び込んでいった。元は都会だった海で何が取れるんだろうと思ったが、どうやら世界中の魚が集まっているらしい。亜季が言うには今のところサメのような危険な魚はいないそうだ。サメなんて現れたらサバイバルの難度がいきなり高くなるしな。いや、食材は勝手に来るから別に海に潜る必要もないのだけど。

「……これだと……」

「なるほど、了解であります。もう一度海に潜ってまいります!」

 ただ、夏の日だけ肇と亜季は何やら話しているようだ。何か欲しい魚でもいるのだろうか。



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