女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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35: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:51:19.22 ID:oirh8cVe0
女「……」
男「……」
沈黙が続く。
36: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:55:29.35 ID:oirh8cVe0
サラリと、感情のないアンドロイドのような顔でそう質問した。
女「私、人を好きになるのが初めてで」
もはや。
37: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:56:23.65 ID:oirh8cVe0
男「ちょっと待って」
女「はい」
男「そ、その好きな人って」
38: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 22:57:00.11 ID:oirh8cVe0
男「う、うーん……」
とにかく、この状況をどうすればいいのか、僕は迷った。
女「……」
39: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:00:36.09 ID:oirh8cVe0
女「分かれ道です。男さんの家はどちらですか」
男「え、僕はこっちだけど」
女「なるほど。私は逆です」
40: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:03:58.17 ID:oirh8cVe0
彼女は、不思議な人だ。
好きな人に対して、好きな人にどう対応すればいいかと問う。
あまりにもナンセンスだ。
41: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:04:40.73 ID:oirh8cVe0
女「おはようございます、男さん」
男「お、おはよう」
次の朝。教室に着くなりいつも通りの変わらない挨拶を済ませて、僕はストーブをつけた。
42: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:05:10.29 ID:oirh8cVe0
女「はい」
男「昨日の質問について、なんだけど」
女「はい」
43: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:09:37.67 ID:oirh8cVe0
女「やっぱり、私は男さんのことが好きなようです」
男「え」
女「また一つ、質問をしても良いですか」
44: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:11:42.36 ID:oirh8cVe0
ここまで。また後日。
45: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:07:31.27 ID:XxmaiqzQ0
男「え」
女「男さんの、好きな人を教えてください」
男「む、昔の話だよ?」
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