女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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46: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:10:16.53 ID:XxmaiqzQ0
男「む、昔の話だからね……」
僕は重ねて言って、彼女と少しだけ距離を置いて、話し始めた。
男「中学の頃に、陸上部の先輩がいてさ。凄い明るくてムードメーカーの」
47: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:14:06.12 ID:XxmaiqzQ0
女「悲しい、ですね」
男「いやあ、別にそんなこともないよ」
女「そうなのですか」
48: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:16:38.48 ID:XxmaiqzQ0
女「私の気持ちは、『憧れ』なのでしょうか」
胸に手を当てて、彼女はそう呟いた。
女「男さんに好きな人がいた、と聞いて、胸が少しだけ、キュッと締め付けられるような」
49: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:23:39.95 ID:XxmaiqzQ0
男(……気まずい)
気づけば二人で寄り添うように、ストーブで暖を取る。
身体は少しずつ暖かくなっていくけれど、冬の空気は冷え切っていた。
50: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:26:31.43 ID:XxmaiqzQ0
男「それは凄いね」
女「父が映画関係の仕事をしているので、よく観ます」
男「へえ! それはもっと凄い」
51: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:28:13.05 ID:XxmaiqzQ0
男(ううっ、トイレ……)
軽く身震いをして、僕はトイレに向かった。
男「ごめん、トイレ行ってくるね」
52: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:32:33.91 ID:XxmaiqzQ0
男「……ん?」
トイレを済ませて、僕は教室に戻ろうとしていた。
しかし、教室の中がいつもよりも騒がしい。というか、いつもと間違いなく違う騒がしさだ。
53:名無しNIPPER[sage]
2019/12/18(水) 23:11:20.86 ID:LPJqbwqzO
つづきはよ
54: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/21(土) 00:17:30.93 ID:QNmU56sQ0
「昨日もだけど、お前と女さん付き合ってんのか?」
男「つ、付き合ってないよ!」
『好き』とは言われたけれど。
55: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/21(土) 00:24:42.60 ID:QNmU56sQ0
その日のお昼は、まさに驚天動地のことが起きた。
女「男さん」
男「は、はい」
56: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/21(土) 00:25:18.66 ID:QNmU56sQ0
男「べ、弁当?!」
女「いつも売店で購入していると聞いたので。迷惑でしたか」
男「い、いや迷惑じゃないけど……」
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